自分で自分に注射する自己注射について

人生の中で注射をしたことがない、という人はごくごく少数ではないでしょうか。たとえ生涯健康体であったとしても、予防接種や献血で注射針を刺されることはあるはずです。
では注射薬を自分に使ったことがある人はいるでしょうか。

多くの人はないかもしれませんが、今後自己注射しないといけない病気になることは否定できません。そこで、自己注射についてお話します。

自己注射は法律的にはどうなっているのか

注射器の中の注射薬を自分自身に投与することが自己注射ですが、医師でなければ医業(医行為)をしてはいけないという法律があります。
注射は医行為に当たるため、この法律に基づくならば自己注射はそれ自体が違法になります。
しかし、やっている人がいるわけですから、現実では違法ではありません。

正確性は揺らぎますが難しい話を抜きにすると、患者が自ら行う場合には問題がないです。
では、子供などで代わりに親が注射するといった場合にはどうなるかというと、こちらも問題ありません。
患者自ら行っているわけではありませんが、患者と特別の関係にある「家族」が行う場合には、法律に抵触しません。

ただし家族が行う場合には、目的が正当か、手段が相当か、法益侵害より利益が大きいか、必要性や緊急性があるのかなどの基準がありはします。
ですが、基本的に医師が良いと言った大丈夫でしょう。

どういう病気になったら自己注射をするのか

自ら注射薬を使う自己注射ですが、有名なところだと糖尿病におけるインスリン注射でしょうか。
しかしインスリン注射が必要になるのは、全体の5%ほどの1型糖尿病の場合がほとんどで後天的に起こる2型では必要ないと言われています。
それから、血が固まりにくい病気として知られる血友病も自己注射が必要になります。

血友病にも先天的なものと、後天的なものがあり、後天的なものの場合入院しますから、先天的な場合に自己注射を行うことになるでしょう。
先天的血友病は遺伝的なものですが、3割程度は突然変異で血友病になるのだそうです。

不育症でも自己注射が必要になる場合があります。ただし不育症にはいくつか原因があり、血栓が作られることが原因の場合に、注射薬としてヘパリンを12時間ごとに注射することになります。