皮内・皮下・筋肉・静脈、注射をする場所

皮下注射という言葉を聞いたことがある人もいるかもしれません。名前を見たら大体どこに注射するのかわかるという人もいるでしょう。
ではなぜ、皮下に注射をするのか、その理由を知っていますか。

また皮下以外にも、注射薬を注入する場所がいくつもあるのをご存知でしょうか。
今回は注射をする場所についてお話していきます。

注射する場所と皮内・皮下注射

基本的に注射というのは、皮膚や筋肉、血管などに注射薬を送り込むことを言います。
ただ皮膚と言っても、一番外側の表皮、その下にある真皮があり、その下に皮下組織と呼ばれるものがあってから、筋肉の層に行きつきます。
皮下注射は皮下組織へ行う注射です。

他の場所に比べてゆっくりと吸収されるため効果が長く、ワクチンなどを摂取する際には皮下注射になります。糖尿病で耳にするインスリン注射も皮下注射です。
皮下注射よりも皮膚の表面に近い、表皮と真皮の間に注射するのが皮内注射です。

皮内注射は治療目的というよりも、ツベルクリン反応やアレルギー反応などの検査で行われることが多いです。
とても浅い位置に注射をするため、針の角度はほぼ平行に入れられ、大体0~15°だと言われています。皮下注射の場合は10~30°なのだそうです。

注射の後に揉んでくださいと言われることもあると思いますが、皮内注射や皮下注射の場合には、揉まないのが正解です。

吸収率がとても高い筋肉注射と静脈注射

筋肉注射と静脈注射は皮下・皮内注射に比べて、注射液の吸収率が高いことが特徴です。
静脈注射>筋肉注射>皮下注射>皮内注射の順で、筋肉注射の吸収率を1とすると、皮下注射が2分の1倍、静脈注射は5倍になります。
筋肉に注射をする理由は、毛細血管やリンパ管が豊富だからです。

筋肉に注射した場合、70~80%が約3分で吸収されます。
最も吸収率が高い静脈注射ですが、イメージしやすいもので点滴がこれにあたります。
ただし、点滴のように長時間にわたって注射液を注入し続ける点滴静脈注射もあれば、一度で終える静脈注射(ワンショット)もあります。

ワンショットの場合、急激に血中の薬剤濃度が高まるため、効果だけではなく副作用も5分以内に起こる可能性があると言われています。
自分で行うことはまずないですが、医師や看護師の話をちゃんと聞いて臨むようにしましょう。